このブログはポッドキャスト Backstage M3エピソード24(筋肉の役割)の概要をブログにしています。ぜひポッドキャスト本編をご視聴ください。
本編は https://www.youtube.com/playlist?list=PLoe4L3-eXkv57rBqwI8TAuRs8ZZSTPvCk からご視聴いただけます。
「腰痛があるから腹筋や背筋を鍛えよう」「かっこいい身体になってパフォーマンスを上げたい」と考えて筋トレに励む方は多くいらっしゃいます。 確かに筋肉量を増やすこと自体は非常に大切で素晴らしい取り組みです。
しかし、特定の筋肉だけを単体で大きく鍛え上げても、実際の動きやスポーツのパフォーマンスには直結しにくいという事実があります。 今回は、単に筋肉を鍛えるのではなく「動きの流れ」を作り出す筋肉本来の真の役割についてお話しします。
1. 1人だけムキムキになってもダメ?荷物のバケツリレーでわかる筋肉のチームプレイ
私たちの身体は、1つの筋肉だけで動いているわけではなく、複数の関節や筋肉が連動してチームで働いています。 これを引っ越しで足首(Aさん)、膝(Bさん)、股関節(Cさん)、腕(Dさん)が順番に荷物を運ぶ流れ作業に例えてみましょう。
もし股関節のCさんだけが過剰にトレーニングしてムキムキになり、一度に大量の荷物を次のDさんに手渡したらどうなるでしょうか。 鍛えられていないDさんは重さに耐えきれず、潰れて怪我をしてしまいますよね。
2. 単一の筋肉強化から「動きのパターン」を鍛える時代へ
昔ながらのボディビルのように単一の筋肉を太くするトレーニングは、一見力強く見えても身体全体のスムーズな連動性を損なう危険があります。
1つの筋肉だけが勝手に大きな力を発揮すると、他の関節や筋肉に過剰な負担がかかり、かえって痛みの原因になってしまうのです。
そのため現代のコンディショニングでは、単一の筋肉ではなく全身がスムーズに協力し合う「動きのパターン」を鍛えることが主流となっています。 足首から膝、股関節、体幹へとエネルギーが淀みなく伝わる連携こそが、怪我を防ぎしなやかな動きを生み出す秘密です。
3. 筋肉は力を出すだけじゃない!本当の役割は「力を受け流すこと」
トレーニングと聞くと「力を発揮すること」ばかりに目が向きがちですが、筋肉のもう1つの重要な役割は「力を受け流す(分散する)こと」です。
歩行やジャンプの際に地面から伝わる衝撃を全身の筋肉と関節でバランスよく吸収し、スムーズに力を逃がしていく必要があります。
整った身体になると、過剰についていた太ももの無駄な張りが取れ、一見筋肉が減ったように感じることがあります。 しかし動きの滑らかさが生まれたことで、階段の上り下りが驚くほど軽やかに感じられるようになるのですね。
4. 介護予防と一生自立して動くための「筋肉の量と流れの両輪」
年齢を重ねるにつれて、身体に入ってくる力や衝撃を分散する柔軟な機能はだんだん低下しやすくなります。 男性は内科的疾患、女性は膝や股関節など整形外科的な痛みから介護状態に入るケースが非常に多く見られます。
10年後や20年後も誰の助けも借りずに自立して歩き続けるためには、筋肉の「量」を維持することと同時に「動きの流れ」を鍛えることが不可欠です。 自分ひとりで単一の筋トレを繰り返すのではなく、身体全体の調和をプロの目で見つめ直し、一生モノの動きを手に入れていきましょう。
💡 今日のまとめ
・筋肉を単体で鍛えるだけではパフォーマンス向上には繋がらず、むしろ特定の関節に負担をかけて怪我の原因になります。 ・筋肉の本当の役割は大きな力を出すことだけでなく、外部からの力や衝撃をスムーズに分散して「受け流す」ことです。
・一生自立して健康に動ける体を保つためには、筋肉の量と「動きの流れ」の両方をバランスよく鍛えることが大切です。
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