【体からメンタルを救う】「もう無理」を「いける!」に変える、痛みとモチベーションの比例関係

このブログはポッドキャスト Back stange M3エピソード54(メンタルとモチベーション)の概要をブログにしています。ぜひポッドキャスト本編をご視聴ください。本編はhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLoe4L3-eXkv57rBqwI8TAuRs8ZZSTPvCk からご視聴いただけます。

「40代を迎えてから、以前に比べて明らかに疲れが抜けにくくなった」 「寝不足が続くと、昔は平気だったのに、今は1日中頭が重くてやる気が出ない」
年齢を重ねるにつれて、こうした「肉体的なリカバリーの遅さ」や「モチベーションの低下」に悩まされる方は非常に多いです。 私自身も40代半ばを迎え、20代や30代の頃と同じような運動量をこなそうとしても、回復のペースが明らかに変わってきているのをリアルに痛感しています。 今回は、私たちの「体の状態」と「メンタル・モチベーション」の間に存在する、極めて強固な比例関係について詳しくお話しします。

1. 睡眠不足が引き起こす、回復力の大幅な低下という厳しい現実
特にこの夏の猛暑の中、愛犬の散歩のためにアスファルトの熱を避け、普段より2時間も早く起きて朝5時台に活動を始めるような生活を続けていると、どうしても慢性的な睡眠不足に陥りやすくなります。
「睡眠を削る」ということは、私にとっては体調を管理する上で最も避けるべきリスクです。 普段の自分の回復力が「100」あるとすれば、少し寝不足になるだけで、私の感覚では一気に「60」や「70」くらいまでパフォーマンスが低下してしまいます。 これに猛暑の厳しい気候や冷房による室内の温度差が加わると、胃腸の働きが弱まり、食欲が落ちてそうめんなどの冷たく軽いものばかりを食べてしまう悪循環に繋がります。
こうした小さなダメージの蓄積が、2〜3週間という時間差を経て、やがて自律神経の大きな乱れやメンタルの不調として現れてくるのです。 同じことをやっていても、昔と同じスピードでは回復しない。その現実をまずは客観的に受け入れ、自分の生活習慣を賢くコントロールしていく必要があります。

2. 「左膝をかばって15年」。将棋の王手のように逃げ場を失った高齢の恩師
先日、私が中学生の頃にお世話になり、現在では高齢を迎えられた野球の指導者のもとを訪ねる機会がありました。その方は長年スポーツの現場で活躍され、体に関する知識も非常に豊富に持っていらっしゃるプロフェッショナルです。
しかし、お話を伺ってみると、なんと「15年も前からずっと左膝の強い痛みを抱えていた」というのです。 人間の体は、どこか一部が痛むと、無意識のうちにそこへ体重がかからないように歩き方や姿勢を工夫して、痛みを「逃がす」代償運動を行います。左が痛ければ、当然、右足や腰でその衝撃をすべて引き受けることになります。
そのかばい続けた生活を15年もの長い歳月、毎日何万歩と積み重ねていった結果、いよいよ右の股関節や腰の関節までが完全に破壊され、両足とも自力で体重を支えて歩くことができなくなってしまいました。
関節を曲げることも、伸ばすこともできず、階段を上るのにも手すりを力任せに手で引っ張り、腕の力で体を無理やり引き上げるしかない状態でした。 これは、将棋でいう「王手(逃げ場がない状態)」、いわゆる完全に**「詰んでいる状態」**です。 ここまでダメージの負債が溜まってしまうと、病院で関節の手術をしたとしても、元のスムーズな歩き方を取り戻すには、気の遠くなるような膨大なリハビリの時間と、凄まじい痛みへの耐性が必要になります。 「もう今更リハビリを頑張るモチベーションなんて湧いてこない」と、恩師がぽつりと寂しそうに諦めの言葉を口にされたとき、私は本当に胸が締め付けられる思いがいたしました。

3. 「行ける!」と脳が確信した瞬間、体とメンタルは同時に引き上がる
しかし、私は専門家として、まだ諦める必要はないと確信していました。 「詰んでいる」ように見えても、まだ動かせる関節の隙間や、刺激を送り込める神経の逃げ道は必ず残されているからです。
実際にベッドの上で、膝や股関節の詰まりを丁寧に解放し、神経の伝達を促すアプローチを施していきました。 すると、ガチガチに固まっていた関節に潤滑油が回るように、足がスムーズに上へ上がるようになったのです。 その変化を自分の体で感じた恩師の目が、その瞬間、少年のようにキラリと輝きました。 「あれ、これなら歩けるぞ。階段もいけるかもしれない」
本人が「行ける!」と脳で確信した瞬間、歩くスピードは急激に速くなり、姿勢も見違えるほどシャキッと美しく伸びました。 「体」の状態が少し引き上げられたことで、諦めかけていた「メンタル(モチベーション)」が一気に引っ張り上げられたのです。
体と心は、常に1対1で完全に比例しています。 メンタルが落ち込んでいるときに気持ちだけで奮い立たせようとしても難しいですが、そんな時こそ、お風呂に入ったり、少し体を動かしたりして「体」の状態を先に行って引き上げてあげれば、心は自然とついてきます。 逆に、痛みのない快適な体をつくることが、あなたのモチベーションを生涯高く維持し続けるための、最も確実でシンプルな王道なのです。

💡 今日のまとめ
* 40代以降の回復力の低下や寝不足によるパフォーマンス低下を自覚し、無理な根性論に頼らないコンディショニングが必要です。
* 小さな痛みをかばって何年も過ごすと、代償運動によって他の関節まで連鎖的に破壊され、最終的に逃げ場のない「詰んだ」状態を招きます。
* 体とメンタルは常に比例しているため、心のやる気が出ないときこそ、まずは体の機能や可動域を整えてあげるアプローチが最も効果的です。

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