【深く掘る時期】すぐに効果を求めないで!地味な運動を毎日続けるべき人と、休むべき人の判断基準

このブログはポッドキャスト Back stange M3エピソード57(エクササイズの質)の概要をブログにしています。ぜひポッドキャスト本編をご視聴ください。本編はhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLoe4L3-eXkv57rBqwI8TAuRs8ZZSTPvCk からご視聴いただけます。

体を良くしようとして、地道なストレッチやエクササイズを続けていく際、「このメニューは一体いつまで、どれくらいの頻度で続ければいいのだろう」と疑問に思うことはありませんか。

M3でのセッションを熱心に実践してくださるクライアントさんほど、感覚を掴むのが早く、ご自身の体がどんどん進化していくため、提案するエクササイズの内容もその進歩に合わせてコロコロと変わっていきます。

その結果、「今までやっていた地味なエクササイズは、もうやらなくてもいいのですか? 毎日やるべきですか?」という質問を非常によく受けるのです。

今回は、エクササイズの「個別性」という深い概念と、確実な結果を手にするための「温泉掘り」の法則について詳しくお話しします。

1. エクササイズは「お薬」と同じ。あなただけにドンピシャな最適な処方箋

「このエクササイズは毎日やるべきか、それとも週2回に減らすべきか」

その答えは、冷たく聞こえるかもしれませんが、「完全に人それぞれの体の状態によって全く異なる」というのが、私たちプロがたどり着いた唯一の真実です。

ある人にとっては、悪くなろうとする引っ張る力が非常に強いため、毎日ベースでやり続ける必要がありますが、別の人にとっては、ある程度感覚が掴めていれば週1〜2回のメンテナンス程度で十分な場合もあります。

これは、お医者様が処方する「お薬」の概念と非常によく似ています。

体格や症状によって、1回に飲む量やタイミングが厳密にコントロールされるのと同じように、エクササイズもその人のその瞬間のニーズやパフォーマンスの段階によって、適切な量やアプローチは絶妙に変化するのです。

マニュアル通りに「お尻を鍛えるためにこの3つのメニューを全員同じようにやってください」と提示することは、指導する側にとっては非常に簡単です。

しかし、パーソナルトレーニングの真の醍醐味とは、「お尻の筋肉の、あと3センチ下にあるピンポイントのサボっている繊維にどうやって力を入れるか」といった、他人に似合わなくても「その人の特定の個性だけにドンピシャに刺さるアプローチ」を緻密に組み立て、伝えることにあるのです。

2. 深く掘り下げなければ水は湧き出ない。「温泉掘り」のプロセス

現代社会では、何事に対してもすぐに目に見える分かりやすい「結果」を求める傾向が強くなっています。

「こんなに時間をかけて地味な動きをしているのに、お尻が全然大きくならない」「本当に効いているのか感覚がよく分からない」と、途中で疑いや焦りの目が出てきてしまう方も少なくありません。

しかし、体づくりは「井戸掘り」や「温泉を掘る」プロセスと全く同じです。

地表を少し掘っただけで「水が出ないから、この場所はダメだ」と諦めて、また別の場所を浅く掘り散らかしていては、一生本質的な水源にたどり着くことはできません。

深い地層にある、良質で豊かな温泉(本質的な体の機能改善)を湧き出させるためには、一見すると退屈で変化が見えにくい「深い下準備の掘削作業(地味な感覚統合エクササイズ)」を黙々と積み重ねる時期が、絶対に、何があっても必要になるのです。

理論的な背景を正しく理解し、この「下準備にこそ意味があるのだ」という確信を持って根気よく深く掘り進められる人だけが、やがて爆発的にスムーズに動けるようになる素晴らしい果実を手にするのです。

3. 患部だけを見るな。周りから外堀を埋めて攻めていく「全体性」

専門性が高まるほど、私たちは「痛む部分(点)」ばかりに目が行き、全体を見失うという罠に陥りがちです。

例えば、足首を激しく捻挫してしまったとします。

痛んでいる患部は足首ですが、その痛みをかばって歩くために、膝、股関節、あるいは骨盤の連動性までもが二次災害のように一気に乱れてしまいます。

この時、痛む足首だけに電気を当てたり、湿布を貼ったりする治療(局所へのアプローチ)ばかりを続けていても、回復は非常に遅くなってしまいます。

私たちのリハビリやトレーニングでは、あえて「足首以外の、影響を受けて機能が乱れてしまった健康な部位」から徹底的に動きを再教育し、整えていきます。

周囲の環境や関節の連動性をパーフェクトに整えてあげることで、結果として患部である足首への余計なストレスが消失し、血液循環や老廃物の排出が最大化されて、人間の体が本来持っている驚異的な「自己治癒力(治ろうとする力)」が最大限に引き出されるのです。

患部を直接たたくのではなく、周りから優しく外堀を埋めるように整えていく。この全体性(ホリスティック)の視点こそが、体を壊さずに最短で最大の成果を生み出すコンディショニングの本質なのです。

💡 今日のまとめ

  • エクササイズの最適な頻度やアプローチは人それぞれ全く異なるため、マニュアルではなく、自分の今に合わせた個別性のある処方が必要です。
  • すぐに目先の結果を追いかけるのではなく、深く掘り下げる「温泉掘り」のような地道な下準備の時期を大切にすることが、確実な変化を生み出します。
  • 痛みや不調があるときは、患部(点)だけを直接刺激するのではなく、かばうことで機能が乱れた周囲の部位(面)からアプローチする方が、自己治癒力を高めるために極めて効果的です。

ポッドキャスト更新中

セッションで行うエクサササイズの背景、セッション中ではあまり話していない健康の事、個人的な物の捉え方などをお伝えするおよそ15分のポッドキャスト

*10回に一回(1の付くエピソード)はM3ホリスティック栄養学の話をしています

こうゆう想いでやってますというのをお伝えしています