数値化する事は良いことか?

このブログの内容は、ポッドキャスト“Backstage M3″ episode ep.28~数値化する事は良いことか?をハイライトをブログにしたものです。本編のポッドキャストも是非ご確認ください。

春の訪れと体調の変化: 桜が満開を迎え、お花見客の皆様で街が大変賑わう季節になりました。気温や気圧の変化が体に与える影響を、肌で実感しやすい時期でもあります。 最近、個人的な試みとして気圧(ヘクトパスカル)をこまめに測定しています。雨の日に数値が下がると(例:1017から1012へ)、体が重く感じられたり、気分がどんよりしたりする傾向が見えてきました。まだサンプルは少ないものの、体調の変化を観察するために数値化を始めています。

  • 進化する測定技術: スポーツの世界でも数値化が進んでおり、最近では「フォースプレート(床反力計)」という高価な機械を用いて、地面を押す強さやタイミングまで詳細に測定できるようになっています。
  • 高価・便利なツールへの疑問: 選択肢が増えるのは素晴らしいことですが、道具やデータが高度になればなるほど、本当に良いアプローチができるのかという点には疑問も残ります。
  • AIやデジタル依存への危惧:
    • 以前もお話ししましたが、便利なAIに頼りすぎてしまうと、「答えを探すための努力やプロセス」が失われてしまいます。
    • 英単語を調べる際も、AIで一瞬で答えを出すより、紙の辞書をめくって探した方が、記憶に残りやすい(頭に入る)感覚があります。
    • 本を読んだりメモを取ったりする際も、タイピングするよりノートに手で書く方が頭に入ります。大事なことにはあえて時間をかけるという、アナログなプロセスが大切だと考えています。
  • 野球界での数値化: ピッチャーの球の回転数などを数値化して目標にするのは良いことですが、数字そのものに一喜一憂しすぎる(数字に踊らされる)危険性もあります。選手が対話すべきなのは数字ではなく、ご自身の身体です。
  • 体温計でのトラウマ(メンタル面の影響):
    • 4年ほど前に体調を崩した際、自分の感覚では「37度前半くらいだろう」と思っていましたが、実際に測ってみると「37.8度」ありました。
    • その数字を見た瞬間、メンタルが影響を受けて一気に気分が悪くなり、「自分はものすごく体調が悪いんだ」と思い込んでしまった経験があります。
    • それ以来、体調が悪い時ほどあえて体温計は見ず、自分の「動ける、大丈夫だ」という主観的な感覚を信じるようにしています。

◆ 栄養学や血圧に見る、「一つの数値基準」で人を縛る限界

  • 現代の食事・栄養学: カロリー計算という数字が絶対視されがちですが、それによって「これを食べたら調子が良い」という個人のリアルな感覚が蔑ろにされていないでしょうか。
  • 地域や国による前提の違い(血圧の例):
    • 例えば日本国内だけでも、東北地方(伝統的に保存食・濃い味付けを好む)と西日本(薄味を好む)では食文化が全く異なります。
    • 気候、国土、伝統的な食事、既往歴(怪我や病気の歴史)が違えば、代謝の仕方も腸内環境の割合も、一人ひとり当然異なってきます。
    • それらを一律の数字基準に当てはめて「この数値だからこれを控えなさい」と機械的にアドバイスするのは、少し乱暴ではないかと感じています。細分化すればするほど、その人に適した方法は変わるはずです。
  • 個性を重視した指導: 数字で人をカテゴリ分けするのではなく、その人自身の背景や歴史という「個性」を見てくれる人に指導されたいですし、私自身もそのようなセラピストでありたいと考えています。

  • 主観と客観のバランス
  • メディアの傾向: スポーツ系のYouTubeなどでは、言葉での表現が難しい「感覚」よりも、視聴者に分かりやすい「数字」を前面に出す傾向が強いです。しかし、その結果として数字に踊らされている方も増えている傾向にあります。
  • 「疲れ」は定義できない: 「疲れた」という抽象的な感覚は、数字で完璧に定義することはできません。重要なのは「1ヶ月前や昨日の自分と比べて、今の自分の感覚がどうか」という、ご自身の内なる物差しです。

  • 本日の結論:
    • 数字に踊らされがちな方は、もう少しご自身の身体の「感覚」を信じてみてください。
    • 逆に感覚だけで突っ走り走りがちな方は、たまに客観的な「数値」で現在地を確認してみてください。
    • どちらが良い・悪いではなく、両方を上手く使いこなすバランスが大切です。

Backstage M3は、東京・赤坂の「M3スポーツセラピー」で行っているエクササイズの背景や健康に関するお話を、15分でお届けするポッドキャストです。


ポッドキャスト更新中

セッションで行うエクサササイズの背景、セッション中ではあまり話していない健康の事、個人的な物の捉え方などをお伝えするおよそ15分のポッドキャスト

*10回に一回(1の付くエピソード)はM3ホリスティック栄養学の話をしています

こうゆう想いでやってますというのをお伝えしています